ぶろぐめんどくさい

技術系の記事と漫画レビューが入り混じった混沌

諦めないで、ブラッドボーンはレベリングできるようになってからが本番だから

時期外れな気もしますが、最近ブラッドボーンをやってます。 PS Storeでセールになってたので買いました。 だいたい3000円くらいだったと思います。安いですね。いや、高い買い物だったと思ってた時期が私にもありました。

ブラッドボーンってどういうゲーム? ブラッドボーンはフロムソフトウェアが制作、販売するデモンズソウル、ダークソウル系列のタイトルです。 前系列作と同じく、積極的に敵を殺そうとするものは雑魚の群れに蹂躙され、同じボスに何度も何度も何度も屠られる、プレイヤーの心を折るタイプのいわゆる死にゲーです。

この系列のタイトルはストーリーよりもゲーム性で売り出しているため(もちろん世界観も重要なのですが)、たくさんのプレイ動画がYouTubeやニコニコにアップされています。 巨大なボスを一方的に倒したり、弱い武器でなお圧倒したり、RTAなんてものも始まったり、ここでこう、そこでああな攻略指南が出回ったりする動画がたくさんあります。 暇つぶしになんとなく見ていたのですが、これが購入の動機になったのかもしれません。 そういった動画を見てきた私は、「確かに難しそうなゲームだ。だけどプレイスキルがあればなんとかなるやつだ。試してみたい。自分のプレイスキルを、と」

ゲームを始めてすぐのこと。 狼みたいなやつに出会いました。 攻撃したら勝ち目はないと思った私は、気づかれないように狼の横を通り過ぎようとします。 しかし残念。通り過ぎるような隙も隙間もなく、狼に気づかれたことをきっかけに初めての戦闘開始です。 こうなれば、ヒットアンドアウェイだ。 と思い、攻撃、逃げるを繰り返します。 あれ、こいつ、以外と、弱いんじゃ、ないか。 いける、のでは、と私が連続攻撃に移った瞬間、硬直の隙を付いた狼の連続攻撃でたちまち昇天してしまいました。

実はこれ正規ルートだそうです。つまり狼に殺されるとストーリーが進む。そっか安心と思ってゲームを進めます。

噴水広場で扉を叩いている大男に殺される。 噴水広場に向かう道中の村人の群れにたこ殴りにされて死ぬ。 銃殺。 犬に喰われる。 たこ殴られる。

ゲームが始まって1時間もたたないうちに、心が折れました。

今となってはプレイスキル(笑)って感じです。 プレイスキル、どこにあったんですかねぇ(笑)。

こんな難しいゲーム買わないで、 素直にドラクエ11買っとけば良かったと後悔したものです。ですが、後悔なんてあしからず。心折れてる場合じゃない。神ゲーですよ、このゲーム。

払った額は楽しませてもらうからなグヘヘとちょっとずつ進めていました。ゲームを遊びながら、やけに疲れるゲーム、労働に対して報酬が少ない、疲れるだけのゲーム、といった感想を抱いていた私でしたが、ある要素の登場によりゲームに熱意が宿ります。

それは、レベリング。ブラッドボーンは最初のボスと会うことで、レベリングを行えるようになるのです。体力の強化、スタミナの強化、攻撃力の強化。レベリングの登場により、私の中でのこのゲームの印象が変わります。

これはRPGだ!

今までたこ殴られて死んでたのにまだ生きてる。体力を強化したおかげだ。 雑魚の群れを一掃できるぞ。スタミナ強化したからだ。 攻撃力を強化した。与えるダメージは特に変わらず。

私の中での評価が、このゲームの評価が、情けもなく涙もない理不尽な死にゲーから、正当な進化を得たちょっと難しいRPGに変化したのです。

私の心に火をつけたのはレベリング。間違いありません。 しかも、レベリングをするためにCV早見沙織(注:日本語版のみ)のヒロインと会話ができる。 CV早見沙織に手をとってもらえる。 何もしてないのに服従してもらえる。 こんな幸福があるだろうか。 いや、ない。

というわけで、ブラッドボーンを始めてすぐ心が折れた皆さんは、折れた心をボンドで固めてボスまでいってみてください。CV早見沙織がそこであなたを待ってますから。