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ぶろぐめんどくさい

技術系の記事と漫画レビューが入り混じった混沌

AさんとBさん

AさんとBさんがいました。 Aさんはハサミを使って四角い紙を更に細かく刻んでいました。 Bさんはアスファルトの上で眠りこけている猫のスケッチを書いていました。 AさんとBさんとの間にはなんの接点もありません。 ここで問題となるのは、Aさんがいて、Bさんがいるというのに、 二人の間では別々の時間が流れているということです。 これでは、物語が動き始めることなく、二本の線がひたすら平行に走り続けるだけなのです。 そこで神様は風の力を借りることにしました。

そのとき、風が吹いた。 ぶわっと、風が吹いた。 Aさんが細かく刻んでいた紙切れが風に乗ってBさんの方に流れていった。 Bさんは細かい紙切れを全身に浴びた。 紙切れはまばらにちらばり、Bさんの体を介して通り過ぎていった。 Bさんはさー、特に怪我とかはしなかったんだ。 ただ紙切れを浴びただけで、すぐにそれはどっかにいっちゃったからさ、Bさんはあまり気にしなかったんだ。 Bさんはひたすら猫のスケッチに集中していた。

二人の時間は平行なままだった。 猫が『くしゃみ』をするまでは。 Bさんを過ぎた紙切れは猫の鼻をむずむずさせる原因となった。 猫の『くしゃみ』にBさんはほんの少し驚いた。 それは、しかしながら、ほんの少しだけだったが、 『くしゃみ』をした猫の注意を引くのに十分だった。

Bさんの時間が止まった。 神様はこれはいい兆候だ、と思った。 時間が止まり、流れていたエネルギーがバネが伸縮するように力をためているのだ。